’00ピーク・ファンテックカップ クリスマスカップ スラロームレース
今回はスタート地点の隠れ岩が邪魔をしたが、隠れ岩が無くとも青いラインを通るのがセオリーゲート上流で大きく逆サイドへ回り込まないと、1ゲート通過後大岩に激突してしまう。
1ゲートを出来るだけ斜めに横切るように抜けて、一気に大岩左の本流へ抜けよう。
ちなみに通常は手前の大岩左から抜けて行くのがセオリー。
途中左に突き出た岩にぶつからないよう手前の大岩すれすれを通って右へ右へ抜ける様に漕いでやっと左側ぎりぎり通れるカナディアンの難所だ!
2,3番ともにアップゲートである。流れが速く、今回のコースでももっとも狭い部分になる。
アップゲートではどうしても赤で示したラインの様に縦にターンしてしまい、時間をロスしてしまう。
エディとは言え、序盤でトップスピードからのエディターンを連続でさせられると、
体力を消耗させられてしまう、ゲートに最短距離で向かっていく赤いラインでは結局大回りさせられ、失速もしてしまう。
一方、青いラインではコースを大きく左右に振らなくてはならないが、エディに入ってから流されることが無くすぐにゲートを通過できるが、図のように横へ大きく広げた様にターンすると、大回りのようでもスピードを落とさずにターンが出来て、結果的にタイムを縮めることが可能になる。
3〜5ゲートは上記で説明したとおり、大回りに徹すること、ゲートを直視せず、手前の通るラインと抜けるラインをイメージしてその通りに丁寧に漕ぐことである。
見えているゲートに直接向かえば、必ず流され、次のゲートは失敗する。
これから通るゲートの一つ先を見ながら、ラインを確認して漕ごう。
5番から6番は直線でねらえるラインがあるが、
途中に隠れ岩が作るエディがある。
このエディを考慮しなければ喰われて、最悪の場合は沈する事も考えられる。そうでなくとも、失速して6番を失敗してしまうだろう。
ここは軽くエディターンを入れて、ストリームインして6番を確実にクリアしたい。
外傾ターンを確実に使えるなら、5番から6番を直接ねらって、通るラインは直線だが、コントロールは外傾ターンを入れてエディに喰われない様にする。
6番から7番は大きく左へ振られて、流れているところに7番のアップゲートが設置されているために、流されないようにつっこみたくなってしまう。自分も1本目はそれで失敗してしまった。
が、ここも大きく回って、7番を抜けたらそのまま、フェリーグライドをする。スラ艇ではここからやや下流に斜めに狙っていけるところだが、オープンではぐっと我慢して流されないようグライドに専念する。
8番、9番のダウンゲートは右から左に振ってあるので充分に右岸へグライドしてから直線的に8番、9番を抜けていけば良い。
9番にかかると同時に右へ振る。
ここでスピードを出しすぎて、真っ直ぐ行くと玉堂のストッパーにつっこんでしまう。
ストッパーを外し、エディラインを抜けるのがセオリー。エディへ入っても失速するので良くないがストッパーへつっこむよりはよしとしよう。
玉堂の落ち込みに仕掛けられた10番のアップゲート
さらに11番、12番と大きく振られたダウンゲート
難易度は高いがこれまでの基本を守って行けば確実にクリア出来る。
早い流れでのストリームインが苦手な人は10番をクリアしてからしっかり漕ぎ上って充分にグライドをすれば
11番もクリアできる。
ここまでの映像提供:小柳穂澄さん
映像 桜田きょうこさん
成績 OC1 ウッドハート関係者のみ抜粋
Result | 1stRun | 2stRun | ||||||||||||||
ZIN | Athlete | Club | Cl. | SumPoint | 総合順位 | Time | RunPenalty | Pen | Hand. | Point | Or. | Time | RunPenalty | Pen | Hand. | Point |
1 5 10 15 | 1 5 10 15 | |||||||||||||||
4 | 村田弘毅 | ウッドハートカヌー | OC1 | 270.41 | 32 | 161.90 | 00000 02220 0222 | 12 | -30 | 143.90 | 34 | 148.51 | 02202 00000 0020 | 8 | -30 | 126.51 |
3 | 小柳誠一 | Team TUQUI | OC1 | 648.42 | 60 | 198.69 | 2*020 22220 **20 | 164 | -30 | 332.69 | 60 | 187.73 | *0022 *0020 *020 | 156 | -30 | 315.73 |
7 | 大塚元 | ウッドハートカヌー | OC1 | 664.16 | 61 | 215.76 | 20*0* *2202 2**0 | 260 | -30 | 445.76 | 63 | 192.40 | 02200 00000 *020 | 56 | -30 | 218.40 |
1 | 村岡洋一 | ウッドハートカヌー | OC1 | 9999.00 | 66 | 脱艇 | ----- ----- ---- | 9999.00 | 176.30 | 02000 00000 0020 | 4 | -30 | 150.30 |
参加艇数 69艇
OC1部門 参加7艇
村田 2位
小柳さん 5位
大塚さん 6位
村岡さん 7位
総評 さすがに御岳のレースだけあってKSLでも苦戦するような設定でOCにとってはかなりの難易度だったと思います。
OC1で優勝した、サトケンさんは元C1でナショナルチームに入るところまでいった人です。
サトケンさんに勝には御岳での練習を週6日で2年程度はかかるでしょうね。
小柳さんはOC1を始めて1年も立っていないのにこの成績は立派です。1年未満でこれだけの成績を出せる人はいないでしょう。
不通過が多いですが、練習を続け、小さめのファントムで出れば林さんを抜く日も近いでしょう。
大塚さんは去年もこのレースに参加されているので、一番上達具合をかみしめて喜んでいるのでは無いでしょうか?
1本目に比べ2本目はタイムもペナルティも少なくなっています。1本目も同等の成績なら53位くらいの成績でした。
この調子で練習ダイエットともに励めば40位代は確実、30位代も夢では有りません。御岳の様な流れの速いコースでは最終的にパワーで勝負が決まります。サトケンさんを抜けるのはGENさんだけかもしれません?
村岡さんは1本目の1番ゲート失敗が響いてしまいました。スタート位置が良くわからず説明してあげられませんでしたが、あの隠れ岩が悲劇を生んでしまいました。それはともかく、順当なら、2本目のタイムで計算すれば、38位の成績でした。
2本目のペナルティは私より少ないので、想像ですが、1本目の失敗の為、丁寧に漕いだ結果だと思います。が、接触覚悟で大胆に漕いでいればもっと良いタイムが出たと思います。ペナルティが生まれても成績が良くなっていたのでは?と思うのですが。実力を確実に出し切れる技術と経験を身に付けると良いでしょう。そうすれば30番台前半の成績を出せることでしょう。
独断と偏見の評価ですが、みなさんのレベルアップに役立てていただければ幸いです。
撮影と応援に来ていただいた桜田さん、宮本さんありがとうございました。