葛飾区の自転車ショップ&カナディアンカヌースクール ウッドハート

ネットで見るカナディアンカヌースクール

ウエア

カヌーに乗る上で、ウエアは命に関わる大事な要素になります。

カヌーの事故で一番多いのは「ハイポサーミア」(低体温症)です。
文字通り体が冷えて体温が下がり、運動機能が低下し、最後は心肺停止に至ります。
低体温症は陸上にいても起こります。汗や雨で濡れた状態で、風に当たっていれば、低体温になる場合があります。
気温が高いと起こりにくいですが条件がそろえば起きます。
一方、夏場は熱中症、熱射病、脱水症状を起こしやすい遊びでもあります。
それを防いでくれるのがウエアです。

大原則

ウエアの大原則は化繊素材です。綿は水を吸い、乾きにくく体を冷やしますので絶対に着てはいけません。
Gパンなどは自殺行為です。
一方、化繊は疲労をためやすいので、暖かな季節、長時間の休憩を取るときなど綿のTシャツに着替えてしまうのもいいかもしれません。

  • アンダーウエア
  •    お手持ちの物では水着があります。素材はポリエステル、ポリプロピレンなど
       最近はカジュアルウエアブランドがウインターシーズンに出しているものが流用できます。
       ロングスリーブ、タイツが基本です。夏用の物は乾くときにひんやりする物があるのでカヌーには向きません。
       カヌーのウエアメーカーが作っている物はより暖かいです。
       私のお薦めは極薄のウエットスーツ素材でできた物です。
  • ウエットスーツ
  •    最近はいろいろな素材があります。裏地がSCSと呼ばれる素材は暖かく、着やすいです。
       基本は気泡の入ったネオプレーンゴムという素材で気泡はカプセル状になっているので水がしみこみません。
       厚さは3ミリが基本。冬は5ミリを使います。
       ロングジョン型の方が暖かいですが、私のお薦めはベスト(前ファスナー付き)とタイツです。
       私はマーシャスというブランドにアドバイスをして、カナディアンカヌー用のオプションを作ってもらいました。
       ニーパッドとそれを擦れから保護するシート、お尻にも保護シートをつけています。メーカーは最初カヤック用にお尻のシートを考えていた様ですが、
       カナディアンカヌーはシート上でお尻を左右にスライドさせてバランスをとることがあり、ウエットスーツはお尻と膝から痛みます。
       このオプションで長持ちするようになりました。
       もう一つは男性に便利なトイレ用のファスナーです。
       冬用にはタッパと呼ばれるロングスリーブのジャケットを重ねます。
  • パドリング・ウエア
  •    ジャケットとパンツがあります。レインウエアのようなイメージで、風、水を防ぎます。
       首、手首、ウエスト、裾がネオプレンで閉じていて、水が入りにくいです。
       レインウエアで代用できますが、キャンプの時必要になるのでそろえた方がいいでしょう。
       ウエアそのものの保温性は無くウエットスーツと組み合わせて使用します。
       
  • フリース
  •    カジュアルブランドのものでいいでしょう。キャンプでも重宝します。
  • ドライスーツ
  •    主に冬や水温の低い川で使用します。
       パドリング・ウエアが進化したような物で、セミ・ドライ。フル・ドライとあります。
       セミ・ドライはパドリングウエアの首、手首、足首にラテックスゴムを使用した物です。
       モデルによって首はネオプレンの物もあります。
       フルドライは上下一体スーツになっていいて、防水ファスナーがついています。
       着用した後、ウエア内の空気を抜かないと防水になりません。
       いずれもウエアには保温性が無く、アンダー、フリースと重ねて使用します。
       薄手のフリースや安価なアンダーウエアでは寒いです。
  • シューズ
  •    いろいろな物がありますが、カナディアンカヌーではくるぶしが隠れる物がおすすめです。
  • グローブ
  •    怪我防止と、グリップが増すので夏でもあると便利です。
       これも水温、気温にあわせて選びます。
  • 帽子
  •    夏の静水では日差しよけにあると便利です。
ページのトップへ戻る